ツルゲーネフ生誕200年

 

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今朝の朝日新聞、天声人語に二葉亭四迷によるツルゲーネフの「あいびき」のことが取り上げられていました。ツルゲーネフ生誕200年の節目だそうです。

 

明治21年に二葉亭四迷がこの作品の訳を発表すると、当時の文学青年たち、田山花袋、国木田独歩、島崎藤村らを夢中にさせた由。

 

当時の文学青年と言うことで、これだけ錚々たる面々の名前が出てくるなんて、あの頃はすごかったんだなぁとまず感心した次第です。

 

天声人語では「実際に二葉亭訳を読み返すと、その自然描写の豊かさに驚かされる」とあります。恥ずかしながらわたしは読んだことがなかったので、「はぁそんなものか」と思いつつ、青空文庫へ向かいました。ちょっと引用すると

 

『朝から小雨が降りそそぎ、その晴れ間にはおりおり生ま煖あたたかな日かげも射して、まことに気まぐれな空ら合い。あわあわしい白ら雲が空ら一面に棚引くかと思うと、フトまたあちこち瞬く間雲切れがして、むりに押し分けたような雲間から澄みて怜悧さかし気げに見える人の眼のごとくに朗ほがらかに晴れた蒼空がのぞかれた。自分は座して、四顧して、そして耳を傾けていた。木の葉が頭上で幽かすかに戦そよいだが、その音を聞たばかりでも季節は知られた。(以下略)』

 

こうして自然描写だけで冒頭の二十数行が埋まっています。とても豊かな表現で自然が描かれているのがわかります。ツルゲーネフの作品がこうなのか、二葉亭の表現力がこうなのか、よくわかりませんが、いずれにせよ、澄んだ青空だとか、灰色の雲とかといったありきたりな表現ではなく、非常に工夫されていることがわかります。

 

スラスラと読み進める文ではなく、じっくりと読むタイプの文章ですね。さすがに子どもたちが読むには無理だろう、と思いましたが、「恋の終わりは、いつも同じだけれど・・・」の編集に関わった村田知子さんは「初めて恋を知るにはうってつけの本」と推薦されています。

 

村田さんはかつて男子中学生に「人を好きになるってどういうことですか」と聞かれたことがあるそうです。そこで好きな人に思いを伝える、相手の気持ちをおしはかる。古典を通して人と心を通わせる難しさ、大切さを学べるとお考えになっているようです。

 

自分の気持ちを伝え、相手の気持ちをおしはかる、これってなかなか難しい。一方的に自分の気持ちを伝えれば(それで感激してくれる人もいますが)、相手は引いてしまうかもしれません。「こう言ったら、相手はこう受け取るだろうなぁ」と想像しながら心を通わせるわけですね。それを古典を通して学べると話していらっしゃる。

 

二葉亭訳のツルゲーネフを読み解ける中学生なら、きっとそうした心の機微も理解できるのでしょう。(何十年も前、中学生だった私にはそうした相手の心を推し量る余裕もなく、あえなく撃沈していたなぁ、などとはどうでもいいことですね。)

 

読書週間の最終日。1947年に第一回の読書週間が始まり、第二回からは今のように10月27日から11月9日と期間が定められたそうです。活字離れが叫ばれていますが、通勤電車の中で文庫本を開いている若い通勤客の姿をよく見かけます。いきなり二葉亭訳ツルゲーネフはちょっとハードルが高いですが、通勤時間をスマホでゲームというのももったいない。古典に限らず本を手にしてみるには良い季節ですね。

 

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