バリアフリー

 

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

 

今日のお題は「バリアフリー」です。

 

私が公立高校の教員を務めていた時の話です。

 

朝のホームルームで生徒にいろいろなことを伝達しますね。大方の生徒は口頭で伝えて、それで済むのですが、中には口頭で伝えても理解してくれない生徒がいました。

 

どうしたら伝わるかな?

 

黒板の左端に連絡コーナーを作って、伝達事項を簡潔に記載し、その上で口頭で説明するようにしました。

効果は抜群。わざわざ隣のクラスから伝達事項を見に来る生徒もいました。担任の中には私のクラスまで来て確認していく先生もいました。朝の伝達ってけっこうたくさんあります。

 

保護者会の出欠票の締め切り、生徒会関連の集まり(文化祭実行委員は昼休12:40分に会議室集合・・・のようなもの)、今日の化学の授業は化学室で実験だよ、雨だから体育は体育館に集合、ただしテニス選択者は卓球場に集合・・・といったぐあいです。
口頭では無理か?

 

ところが、先生方の中には、「オレは絶対に黒板には書かない。黒板に書くと生徒が話を聞かなくても良いと思ってしまう。口頭で言ったことを理解するように努力させるのが教育だ、生徒を甘やかしてはいけない」というような具合です。

 

この先生のおっしゃることはわかりますし、生徒が集中して話を聞こうと努力するようにしむける、それが教育だということも理解できます。

 

さて、私は養護学校に勤めていたこともありました(今でいう特別支援学校です。)特別支援教育が専門ではありませんから、転勤してすぐに何時間かの研修を受けました。そこで最初に教わったことが「構造化・TEACCHメソッド」というものです。

 

自閉症の子どもや落ち着きのない子ども、少々理解が遅い子どもたちには、普通の学校でやっているように口頭でサラサラと話を伝えてもダメだよ。理解できなくなってパニックを起こす子どもも出てくるよ、というような話を聞きました。ではどうしたらよいかと言うと、一日の流れを黒板に書く。場合によっては図示する。伝達事項を口頭で言ったらすぐにそれを黒板に書いてあげる。そうすると子どもたちも一日の流れが一目でわかるし、忘れてしまってもすぐにそれを見て思い出せる。何よりも「うちのクラスの黒板のココに一日の流れが書いてある」と理解すると一日安心して過ごせるというものです。

 

私はもともとこうした作業をやっていましたので、すぐに溶け込めました。更に養護学校では「生徒を甘やかしてはいけない」なんて言う先生はいません。

 

最近テレビや雑誌などのメディアが学校に通えない子供たちや学校に通えるけど授業についていけない、社会的になじめないという子どもたちへのの対策を伝えることが増えてきました。

 

いじめが原因で不登校になってしまうのはとても悲しいことですし、学校・保護者・地域全体が連携して対応していかなければならないことだと思います。

 

そうではなく、学校の授業についていけないとか、社会生活になじめないとかが原因で学校に行くのが嫌になってしまう生徒には何か一工夫すると壁が一気に低くなるそうです。

 

たとえば授業についていけない生徒。今日扱う授業の内容を先にざっと説明する。それも黒板やプリントなど視覚に訴えるようなものを工夫します。授業も口頭で説明したら、それを黒板で図示する、あるいはプリントに書き込ませるなど。授業の最後に今日扱った内容をもう一度復習しておく。それも先生が一方的に話すのではなく、先生・生徒の双方向でやりとりをしながら進めるものです。

 

社会生活になじめない子どもにはいろいろな理由・原因があると思います。友だちとの関係が作れない、親元を離れられない、グループ学習が苦手などなど(中には給食がダメとか、体育が苦手だから体育のある日は休むとかもあるそうです。)すべてを解決するのは難しいですが、「次に何をやるのかがわかる」「自分はどうしたらよいか判断できる」という環境づくりで壁の高さを低くすることはできると思います。

 

こういう工夫はテレビのニュースや情報番組で各学校の取り組みとして紹介されていますね。

 

あれ?これって特別支援学校でやっている「構造化」そのものじゃないですか?

 

実はここが一番大切なポイントです。障害を抱えている人たちにとって理解しやすい(易しい)環境と言うのは、健常者(障害を持たない人たち)にとっても理解しやすい(易しい)環境なんですね。

 

 

バリアフリーが叫ばれています。それは決して障害を持った人たちだけのものではありません。若い人たちもいずれは年を取ります。高齢者になれば(少数の例外を除いて)足腰が弱ってきたり、視力・聴力が衰えたりしてきますね。エレベータやわかりやすい案内板というのはこうした人たちにとってとてもありがたいものです。

 

障害をもった人たちや高齢者だけでなく、先の学校の例のように、構造化の手法を使った案内・指示は一般の人たちにとってもわかりやすいものなのです。

 

「オレは元気だから関係ない」ではなく、世の中のすべてが障害を持った人たち、高齢者、社会的弱者にとって優しい環境になれば、そうでない人たちにとってもきっと暮らしやすい世の中になると思います。それが本当のバリアフリーではないでしょうか。

 

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