国語力こそ、グローバル社会の鍵

 

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

 

今日のお題は「国語力こそ、グローバル社会の鍵」です。

 

朝日新聞11月3日付朝刊に、朝日教育会議の内容が伝えられていました。この会議の基調講演で、明治大学の斉藤孝先生がとても興味深いお話をされました。

 

タイトルは「漢字がわかれば日本語がわかる」。その中で斎藤先生は「日本語の力を高めるうえで重要なのは漢字です」と話されています。

 

どういうことかというと、わたしたちが日本語の話を聞く時に、頭の中で漢字に変換しながら聞いている、というのですね。

 

ここでは「走れメロス」を題材にして「メロスは激怒した。必ずじゃちぼうぎゃくの王を」という一節を例に引いています。「じゃちぼうぎゃく」これだけでは意味不明ですね、ところがこれを聞いている人は頭の中で「邪知暴虐」と変換します。この漢字を見れば、良い王様ではなくなんだか悪そうな王様だな、というのがわかりますね。

 

もちろん、朗読を聞くのではなく、文庫本を読んでいるときも同様です。

 

ひらがなで書くと何通りもの意味が出てしまうことばでも、漢字に置き換えると、その瞬間意味が絞れますね。こういう点で「漢字がわかれば日本語がわかる」というお話になるんですね。

 

次いで、「日本語がうまい」とはどういうことかを説明されています。斎藤先生によれば、「意味の含有率が高い話し方ができる」ことだそうです。意味の含有率とは「短い時間でテキパキ意味が伝わる」ことだそうです。そのためには「漢熟語」の使い方がキモになってくるようです。

 

漢語というか、漢字を使った熟語ってたくさんありますね。比較的最近スポーツ新聞などで生まれた漢熟語とか、終活・婚活などのようにもとあった表現をちょっと変えて新しく生まれた漢熟語などもあります。でも、基本的には先人たちが漢文を日本語っぽく読んでしまおう(送り仮名、返り点などを使って)というテクニックを生み出し、漢文が日常生活の中に入り込んだというのが大きいのでしょう。

 

ただ、最近は漢文がとても遠くへ行ってしまいました。

 

わたしの父(存命なら90歳以上ですが)の時代には小学校で(当時は尋常小学校だった?)すでに漢文を相当に扱っていたそうです。ですからわたしの父やその世代の人たちは、学歴云々を言う前に、今高校で扱っている程度の漢文ならスラスラと読んでいました。

 

それが今はどうでしょうか。中学で漢文を扱う時間は激減。高校でも漢文という独立した授業ではなく古文の中でおしるし程度に教わる程度です。さらに大学受験でも「国語では古典は出題範囲に含まれません」「国語は漢文を含みません」という大学がなんと増えたことでしょうか。(有名どころでも古文・漢文なし、というところがたくさんあります。)

 

こういう話を前提として、斎藤先生は「日本語力を高める方法」として次のようなことを勧めていらっしゃいます。

 

①漢文の素読。「漢文は日本語の柱の一つです。今の人が漢文を読めなくなっているとしたら、ことばの柱を失っているといえます。」

 

②名文の音読。さすが、「声に出して読みたい日本語」で一大ブームを引き起こした斎藤先生ですね。ここで先生は「夏目漱石を勧めます」とおっしゃっている。(これは多分にこのシンポジウムが二松学舎大学で開かれた、ということに関係してるのかな、と思うのは私だけ?)

 

③新聞の活用。「新聞は漢字が多い。読んで要約を続ければ間違いなく日本語力があがります」とおっしゃっています。(国語力を伸ばすために新聞の活用についてはこのブログでも何度も取り上げてきましたね。)

 

更に興味深いのは「外国語を学ぶ上でも、まず日本語の水準を高めないとそれ以上には伸びません」ということ。外国語教育に関しては相変わらず「幼い子供が親の話す母国語をシャワーのように聞いているうちに自然と言葉はマスターできる」という非科学的な説がまかり通っているようですが、言語習得の理論からしてもこれはあり得ないこと。シャワーのように浴びて言語習得ができるのは6歳くらいまで。その後に外国語を習得するにはそれなりの理論や学習方法が必用なんですね。

 

だからと言って日本人が3歳くらいの時に外国語のシャワーを浴びて育てば、今度は母国語の習得に支障が出てしまいます。このあたりは斎藤兆史さんの「日本人に一番合った英語学習法―先人たちに学ぶ『四〇〇年の知恵』 」とか、鳥飼久美子さんの「英語教育の危機 (ちくま新書)」あたりをご覧ください。

 

やはり母国語、その人の考え方のコアになる部分を支える言語、というのがとても大切だと思います。その部分ができていないのに、形だけグローバル化を叫んでも、根無し草のようにフラフラとしてしまうのでしょうね。

 

斎藤先生のお話を伺っていると、特に真新しいこととかき奇をてらったりするのでなく、昔からの現代文・古文・漢文をバランスよく身に着け、文字を追うだけではなく、音読(このあたりも「読書百遍におのずから通ず」ってところかな)でしっかり体に染みつかせるのがよさそうですね。

 


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