だから新聞は面白い・・・読み比べ

 

こんにちは、ANDゼミナール(アンドゼミナール)です。ANDゼミナール(アンドゼミナール)は日本橋人形町にある塾です。

 

今朝の東京新聞「筆洗」の書き出しはこういうものでした。

 

『【なし崩し】のもともとの意味は「借金を少しずつ返済すること」だが、現在、その意味で使う人は少なく、大半が「物事を少しずつ変えていくこと」の意味で使っている▼文化庁の「国語に関する世論調査」によると本来の意味を答えられた人は約二割。』

 

文化庁の「国語に関する世論調査」でこの【なし崩し】があがっていたことはこのブログでも取り上げました。(9月26日付「ことばは世につれ、世はことばにつれ」)

 

文化庁が発表したのは9月の末ですから、今頃新聞のコラムでこれを扱うのはちょっと遅れすぎじゃない?ずれてる?と思ってしまいました。

 

でもこの先を見てみると扱い方が違っていました。

 

「国語に関する世論調査」を取り上げているのではなく、「なし崩し」を例に挙げて「外国人労働者受け入れ」についてわが国の対応が変わるかも、という案件について書いているんですね。(内容の賛否については触れません。)

 

世の中の動静と、文化庁の調査結果を組み合わせこれも「なし崩しの部類か?」と表現し、更に単なる引き写しではなく、ファウスト(ゲーテ)の森鴎外訳から一節を引用しています。(参考:青空文庫)

 

新聞のコラム(天声人語・編集手帳・余録・春秋・筆洗など)を読むと、いつも唸らされてしまうのが筆者の切り口と博識ぶり。知識をひけらかすのではなく、さりげなく読者を誘導していくところです。

 

今回のこの記事も、文化庁の調査をマクラにして、次いで森鴎外のファウスト訳に振り、それから本題の外国人労働者受け入れにつなげています。さらに結びの一節も鴎外の文体を真似して筆者の意見をまとめています。

 

「〇〇〇はけしからん」とか「〇〇〇賛成」と一つの事案に賛否をダイレクトに述べるのは簡単です。簡単なだけに反対意見の人からバッシングを受けることもあるでしょう(SNSの炎上などまさにこのパターンですね。)

 

さすがに新聞コラムで炎上ばかりしていては信頼に傷がつくというもの。

 

あれ?っと思うような切り口で読者の目を引いておいて、いつの間にか筆者の意見に導いていく、読み終えると「ははぁ、なるほどね」と膝を叩きたくなるような記事。このあたりペンを生業にしている執筆者ならではのものがあります。

 

 

新聞のコラム記事は定期購読しなくとも、今やネットで読める時代です。朝の通勤電車の中でスマホ片手に各紙のコラムに目を通すことがわたしの楽しみの一つになっています。

 

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