夏休み真っただ中、田舎について考える

 

こんにちは。
ANDゼミナール(アンドゼミナール)日本橋人形町校です。

 

8月も半ば。世間ではお盆休み。帰省中の皆さんも多いことでしょう。今日のお題は「田舎」です。

 

「田舎」というと何を思い浮かべます?
緑の山があって、小川が流れていて・・・
あるいは
雪が深く積もっていて、かやぶき屋根の家で囲炉裏があって・・・
いずれせよ、のどかな風景を思い浮かべる人が多いと思います。

 

また・・・
訪ねていった訪ねて行った町が、コンビニ一つない、昼も人通りのないメインストリート
「田舎だなぁ」っていうこともありますね。
少々侮蔑的に辺鄙なところ、不便なところという意味で「田舎」という言葉を使うこともあるでしょう。

 

ことばのイメージは本当にいろいろです。

 

ことばのイメージがいろいろあるから、会話でユーモアを交えたり、奥深い表現を使って相手を感嘆させたり、あるいは文学作品が生まれるんですね。

 

同時に、イメージがいろいろあるから、一つ歯車がかみ合わなくなると、とんでもない誤解を生じることがあります。夏休みですから、家族そろって旅行、ということもあるでしょう。一人で山奥へ出かけるということもあるでしょう。そんな時に
「やっぱり田舎はいいなぁ」とつぶやいたとします。

 

この発言、言うまでもなく田舎を好意的に見ているわけですよね。その地域に住んでいる人がこれを聞いて「田舎とはなんだ!馬鹿にするな」なんて怒ることはないでしょう。でも、日ごろから「田舎」という表現にピリピリしている人は、田舎とはなんだ!馬鹿にするな、と怒り出すかもしれません。

 

もう一つ、「お盆休みは田舎に帰るんだ」、こんな発言もよく聞きますね。この場合は田舎=ふるさと、生まれ故郷という意味です。「田舎があって良いですね」、これも「ふるさと」、都会とは別の生まれ故郷、という意味。好意的な意味で使われます。私は東京生まれの東京育ち、田舎のある人はいいなぁ、なんて思っています。

 

最近は地方都市もずいぶんと都市化されていますから、駅前は大きなビルがたくさん建っていて、とても緑の山、小川なんて望めないようなところもたくさんあるでしょう。それでも生まれ故郷という意味で「田舎に帰る」という表現は普通に使いますね。そうなると辺鄙なところ、自然豊かなところ、という意味はなくなってしまいます。

 

 

さて、言語学の分野で昔から「翻訳不能論」というのがあります。例えば「馬が牧場を走り回っている」という日本語を英語に翻訳します。

“Horses are running around the pasture.”これでOKのはずですが・・・。
翻訳不能論を唱える人はこのように反論します。

 

日本語の馬の持つ意味・イメージと英語のhorseとは全く同じではない、と。

 

この人に依れば、馬のみならず牧場のイメージも違う。したがって単語をそのまま英語に置き換えたところで日本語のもつニュアンスまでは伝えられない、というものです。(もちろん、英語のもつhorseのイメージは必ずしも馬ではないよ、とも言えるわけですが。)

 

あまり堅苦しいことを言うな、とりあえず意味が通じるから良いじゃないか、と言いたくなるのですが、言葉の持つニュアンス、イメージという点を見ると、ちょっと考えた方がいいかな?とも思います。

「田舎」に戻りますが、ここで挙げただけでも自然豊かなところ、静かなところ、辺鄙なところ、生まれ故郷などなどいろいろなイメージがありますね。生まれ故郷という意味にしても、北海道生まれの人と沖縄生まれの人ではそのイメージは大きく異なります。

田舎という単語の語源を辞書で調べてみると、日本書紀や古事記にもこの田舎という言葉は出ているそうです。なんでも「稲家」から転じた、という説もあるし「田居中」から出たものだ、という説もあるそうです。

 

では田舎を英語に直すと?”country”でしょうか、”countryside”あるいは”land”、”rural area”などというのも出てきますよね。翻訳する際には単純に「田舎」=”country”とやるのではなく、どの意味で使われているのかを考えて、場合によっては全然違う”my birthplace”、 “my hometown”などと置き換えてやれば、翻訳不能論には陥らずに済むかも。

 

 

日ごろは学校・生活・仕事に追われていて、言葉の意味をゆっくり考える余裕はあまりないかもしれませんが、このお盆休みの間、普段何気なく使っている言葉の意味・奥深さをちょっと考えてみてはいかがでしょうか。

 

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